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コラム「ひび是好日」Vol.60:父と息子
2026.02.05
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 息子にとって、父親とはどのような存在なのか?この歳まで自問自答し続け、私が辿りついた結論は反面教師としての存在でした。同じ家族でも、娘にとっての父親は、自分を育ててくれた親であり、かつ世話をするべき愛すべき存在というのが、私が育った家庭環境で育まれた考え方です。
 息子としては、父親が行ってきた行為の欠点は非常に目に付くものであり、そのような行為だけは絶対にしたくない、しないようにしようと心掛けながら今まで生きてきました。血は争えず、無意識に同じような行動を取ってしまい、周りに迷惑を掛けた事に気付いた時は猛省することしきり。
 逆に父親の良い行為は、人として当然するべき行いと捉え、その行為自体に対して父親の評価が上がる事はありません。
 常に息子は自分の父親の欠点だけは継がないよう意識しながら成長し、それでもまた別の欠点が生じてしまい、次の世代の息子がそれを見て…その繰り返しが父と息子の永遠の関係ではないかと私は思っています。
 歴史上の人物である、信長や信玄も、また然り。太古の昔より、家族と言う群れを離れ、独立する気概が息子のDNAには組み込まれているのかも知れません。
 昨年末に父が他界しました。私が反面教師の指標としてきたものが消え、これからは私が息子の反面教師としての役割を一身に背負う時が来たようです。