BRIDGE TIMES

　5/30、令和7年度総会を中心とした一連のイベントも滞り無く終了しました。これもひとえに、協力会会員様ならびに関係者の皆様のご尽力によるものと、改めてお礼申し上げます。
　記念講演会では、講演者・夏目様のご要望により、初めて対談形式を取り入れました。最初対談形式でとお聞きした時には久遠チョコレート様は多くの障がい者を雇用されているので、岐阜大学側の対談者は、やはり福祉や障がいについての知見を持たれている先生が良いと思い、情報収集を兼ねて夏目様の著書「温めれば、何度だってやり直せる」を購入して読んでみると、障がいを持たれている方を健常者と区別せず、1つの個性として捉え、そ個性を活かしながら、どのように稼いでもらうかに焦点を当てていることに気付き、そうであるのならば逆に専門的な知識を持たない一般人が対談相手になっても良いのではないかと考えました。
　私は前職の時、1級の身体障害者手帳を持っている方と一時期一緒に仕事をしました。両手足が不自由で、慣れるまで言葉を聞き取ることも難しい方でしたが、優秀なプログラマーでもありました。その方がある日「日比さんは目が悪いから眼鏡をかけているでしょう？私は皆さんよりも少し不自由な部分が多いけれども、それを補う器具や手伝ってくれる人がいるから、日比さんと何も違いませんよ。」と話してくれました。全くその通りで、それまで私も無意識のうちに、使える/使えないという区別をしていたことを大いに反省し、今に至っています。この言葉が夏目様との対談を自らが行う動機になったのは間違いありません。
　この講演がきっかけとなり、この岐阜地域でも夏目様の考えが芽を出し、花を咲かせてくれることを期待して止みません。

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