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「ひび是好日」Vol.34:知らなかった!
2024.11.07
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先日、実家にある仏壇を買い替えて、私の住む大垣に移動しました。その際、宗派にもよるのでしょうが、お性根(しょうね)抜きとお性根入れという儀式が必要との事で、菩提寺のご住職に来ていただきお経をあげていただきました。

お経が終わり、その後休憩を兼ねて雑談をしていると、いつしか話はご住職が毎年出掛けているインドでの宗教事情に。仏教の祖・お釈迦様の生まれたインドですが、ヒンドゥー教徒の割合が多いことは知っていましたが、仏教徒は全人口の1%にも満たないとのこと。そして、仏教は紀元前13世紀ころに成立したヒンドゥー教から派生した新興宗教の1つとして考えられているとお聞きしました。日本ではあまり馴染みのないヒンドゥー教がこのような形で仏教に関係してくるとは驚きでした。

また私は、世界一穏健な宗教は仏教で、他と争うことをしない唯一無二の平和主義の宗教だとずっと思っていたのですが、実はそうでもなく、ネオブッディズム(新仏教運動)という一派があり、武闘派としての側面を持っており、現在の指導者は日本人だそうで、このことは仏教界の抱える問題の1つでもあるとのこと。

知っている方にしてみれば、何を今更といったような事かも知れませんが、私にとっては全てが驚きの新事実…という事で、今回は自分への備忘録という意味合いで書きました。

どのような宗教も、その根源は免れることの出来ない死、そして人知を超えた現象に対する恐れという単純明快な事から発生したにも関わらず、長い歴史の中で様々な教義が生まれ、反目しあうことも数知れず。その原点に立ち返れば争いごとも無くなるような気もするのですが、自らを守る知恵が発達してしまった人類にとっては無理な話なのかも知れません。
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